10)土留め擁壁の崩壊

 高さ5mの重力式擁壁が倒壊。

 揺れの方向はほぼ擁壁と直交する方向。

 この擁壁の上部斜面には、高さ2mのブロック積み擁壁があり、これらも倒壊している。

(国道180号線 日野町

岩田〜根妻地区)



11)切土のり面の崩壊

 震源断層付近では、風化花崗岩が分布し、表面の吹付けコンクリートの剥離が多く見られる。

(国道180号線 日野町

岩田〜根妻地区)




 

12)自然斜面の表層崩壊

 日野川沿いの南側攻撃斜面が集中的に崩壊している。

 地質は花崗岩、表層の風化部が滑落したものである。

 この付近に地震断層が潜在している可能性がある。

(日野町根妻地区)





13)急傾斜山腹斜面崩壊

 南西向き斜面の崩壊。1010日には、この斜面下の民家に避難勧告が出された。

 (日野町本郷地区)






14)花崗岩の岩盤崩壊

 割れ目(流れ目)により、ブロック状の崩壊が発生した。

幅5m、斜面長10m、深さ1〜2m。

(国道180号線 日野町 岩田〜根妻地区)

 










15)岩盤斜面の崩壊

 菅沢ダム近くの斜面。

割れ目(流れ目)に沿って、1m程度の岩塊となって崩落。

(国道180号線 日南町 本山地区先)

 










16)マサ化した花崗岩斜面の表層崩壊

 崩壊前は、写真左端のように植生で覆われていた。のり尻にはマサ土が堆積している。

(国道180号線 日南町 本山地区先)












17)切土のり面の崩壊

 表面の吹付けコンクリートと、背面の花崗岩岩塊がともに剥離・崩落している。

 スケールは写真左下の箱尺(2m)

(国道180号線 日野町小河内地区)

 










18)公園の石積みの倒壊

 (日野町舟場地区、日野川手前の交番裏)













19)鳥居、灯籠の転倒

 転倒方向は東西方向である。

(西伯町下中谷地区

上長田神社)





20)日野川護岸の崩壊

 

 工事中の護岸が崩壊した。地質は段丘堆積物。

(日野町下榎地区)






21)家屋被害状況

 下榎地区では家屋の被害が著しい。

外壁が剥落し、屋根瓦がずり落ちている家が多い。

家屋の倒壊は見られない。

(日野町下榎地区内)





22)家屋被害状況

 県建築士会の応急危険度判定で「危険建物」と判断された家屋は柱が傾き、外壁の石積み、ブロック塀も崩壊した。

(日野町下榎地区内)







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