水文調査部門

 「水文」って、一体何でしょうか?
 天体に関わる現象を「天文」、人間の関わる現象を「人文」と呼ぶことがあるように、地下水地表水など、「水の関わる様々な現象」を「水文」と呼びます。
 私達は、この様な「水の関わる様々な現象」を多彩な調査手法と総合的な解析技術を用いて解明し、施工防災・環境問題に役立つ情報の提供、各種コンサルティングを行います。

地下水環境保全

 地下水は、一般に良質で水温変化も少なく大規模な取水供給施設を必要としない等の優れた特長を有するため、古来より「身近な水資源」として位置づけられてきました。
 近年でこそ、都市化の進行に伴った地下水涵養量の減少等によって井戸や湧水の姿が消えつつありますが、例えば平成17年版「日本の水資源」でも「都市用水の約26%が地下水に依存する」とされ、現在もなお重要な水資源の一つと位置づけられます。さらに最近では、地下水の特性を活かした新たな利用方法の開発・研究や、生活環境における「憩いの場」としての位置づけが重要視される等、一方、都市化の進行に伴う涵養域減少や汚染物質の増加によって各地で地下水の減少湧水の枯渇水質悪化が顕在化しており、地下水環境の保全に関わる諸問題は従来以上の注目課題といえるでしょう。

「健全な水循環系構築のための計画づくりにむけて」*1から抜粋

地下水の賦存形態・流動状況の把握を目的とした水文調査の項目

 これらの課題に対処するためには、本来「地下水の量」や「水質」を単独に捉えるのではなく、「水は方円の器に従う」との言葉のとおり、対象地の地質条件や地質構造、いわゆる「地下水の器(うつわ)」を水文地質学的に捉えるとともに、地下水の供給源流動系統に関する情報も加えた総合的な考察・検討を行った上で、地下水の賦存形態や流動状況を把握する必要があります。
 私達は、種々の調査・検討で培った技術力と経験を総合し、今一度、「水資源としての地下水」「環境要素としての地下水」を取り戻すための手助けをしていきたいと考えています。
■主な業務実績
●東京都湧水涵養域調査 東京都
●真鶴地区地下水保全調査 神奈川県真鶴町
●茂ヶ野水源地水源域調査 熊本県人吉市
●静清地域地下水利用実態調査 静岡県
●荒川上流地下水調査 国土交通省関東地方整備局